2016年からです。
もともとFPというものに興味があり、仕事にも役立つと思い資格取得したのですが、弊社の代表から「FP業務をしっかりやってみないか。」と機会を頂き、業務として行うのであれば、しっかりとしたFPソフトが必要だと考え、インターネットで検索したのがきっかけでした。
FP名人は他社のツールに比べて、見た目や体裁が1番分かりやすかった、使いやすそうだったので導入しました。実際、使用してみてもイメージ通り使いやすくて良かったです。
(顧問先の)法人の会計とは別に、役員の方の資産形成もバックアップしていこうというのが、導入の大きな目的でした。
役員報酬と家賃収入(※)では所得区分が分かれます。所得区分の分散による節税効果と小規模企業共済、iDeCoを活用した効果はどのくらい違うのか。よりよい資産形成の提案にあたり、単年ではなく、将来にわたって見ていくことができる、複数の選択肢をシミュレーションで比較することができるのは、とても良いと思います。また、不動産を会社で所有するか、個人で所有し家賃収入を取るか、検討する資料にもなります。
(※家賃収入は適正額の算定が前提です。)
具体的な事例だと、個人事業をされている方が、法人化に悩んでいるときに役立ちました。個人事業(事業所得)で続けた場合と法人化(役員報酬)した場合をシミュレーションした場合、法人化すると社会保険の半分を会社の経費にした上で年金を積むことができ、受け取る年金の額も大きく変わります。給与にした場合、給与所得控除があることの節税効果もあります。そうした差をグラフや表で比較して検討できるので、とても分かりやすく、また説得力を持った形でお話をすることができました。
その方の状況を分析した際、法人化したほうが有利になるとわかっても、当事者側としてはやはり心理的なハードルは高いものです。ですが、FP名人を使用し長期的な展望を示すことで、後押しに繋がりました。
他の例では、昨年「会社のお金と個人のお金」をテーマに、役員の配偶者様向けセミナーを4回シリーズで開催した際、 FP名人のシミュレーションを活用しました。
「役員報酬100万円で、何も対策しなかった場合」と「役員報酬100万円で小規模共済を積んだ場合」、「役員報酬85万円と地代15万円で、かつ小規模共済を積んだ場合」、「役員報酬を下げて、その分会社に退職金を貯め、かつ小規模共済を積んだ場合」の4つを比較検討して、各種税金や社会保険の節税効果、複利で戻る分などで、老後の残高がどれだけ変わるかをFP名人で表現したんです。長い期間準備にかけたこともあり、参加者の方には驚きの声を頂けて、とても満足しています。
こういう風にすれば税社保が抑えられますよ、資産形成できますよ、というのを口頭でお伝えしても伝わりづらいので、目に見える形になるということが、とても有り難いと思っています。
これらを自力で表現しようと思うと物凄く大変ですが、 FP名人であれば、グラフやキャッシュフロー表という形で簡単に作成できます。
また、レポート作成機能で出力できるお客様提出用の資料も、納品物として素晴らしいですよね。今回のご相談の成果として資料をお渡しすることで、お客様からも大きな納得を得られますし、我々にとっても費用を頂ける仕事になり得ます。
地方の中小企業の場合、会社のお金と役員個人のお金というのは表裏一体です。なるべく早い段階から社会保険や税金に適切なアドバイス、提案を行い、資産形成を促して老後を豊かにする。そして、経営者は次の世代へ事業をつなげることに力を入れてほしいなと思います。だって自分の老後の生活が心配だったら、事業なんて続けられないじゃないですか。従業員の給与アップも福利厚生も考えられなくなってしまいます。そうした面からも事業や会社がしっかり回るように支援していきたいと考えています。 そういう意味でも、税理士、会計に関わる方は「FP名人」などのソフトを活用して、手早くシミュレーションし、企業の永続的発展に貢献していけたらいいのではないかと思っています。